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授業を終え、今日は勇二と2人で寮に戻った和弥。
最近では、西園寺と2人で居る事が多くなり、勇二と部屋でゆっくりするのは久しぶりだった。
荷物を自分の部屋に置いて、着替えてからリビングに行くと、すでに勇二は着替えを済ませ、キッチンで紅茶を淹れていた。
ソファーに座った和弥の前にティーカップを置くと、自分も向かい側に座り、紅茶を口に含んだ。
「なんだかひさしぶりですねぇ。」
「うん。このところずっと尋のトコに行ってたから。」
「今日は西園寺様はどうされたんですか?」
「うん…。家の用事みたい。知君と外出するって言ってた。」
♪ ♪ ♪
突然勇二の携帯が鳴った。
名前を確認すると、真弥からだった。
「はい。」
「勇二か?今週末に、一条家を招待したい。そう伝えてくれ。」
「…確認出来たのですね?」
「ああ。その日は神谷と鈴音様の他、花京院家が来ることになっている。」
「花京院…ですか?」
「まぁ…詳しくは当日話そう。
ああ、和弥も連れて来てくれ。多分、西園寺の息子も知季と動いているようだから、来るとは思うが…。一応 声を掛けておいてくれ。」
「判りました。」
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