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「真弥様から頼まれているよ。
花京院の話をしてやれと。」
「あ…。」
父から花京院家との関係を聞かされた勇二は、ため息をついた。
「なんだ勇二。ため息などついて…。」
「和弥様には、名家の血がいくつも流れているんですね…。」
「そうだな。しかし、万亀家にとってはいい事だ。
花京院、東条という2大華族の後ろ盾を得たようなものだ。
おまけに西園寺家、京極家とも深く繋がりがある。
この先も、万亀家は安泰であろうな。」
「ますます和弥様に近付こうとする輩が増えるのではないかと心配です。」
「そのためにお前がいるのだろう?」
「まぁ、そうですけど…。」
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