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旬は地元の国立大学に通っていて、充の自慢の孫だった。
頭の回転も速く、父親である慶よりも祖父充によく似た容姿をしていた。
「街でとっても綺麗な男の子を見かけましたよ。
聖アグネスの生徒らしいですよ。」
「ほう。そう言えば、お前の親戚になる子も聖アグネスの生徒だと聞いたよ。」
「それは楽しみですね。」
「会長、聖アグネスは、やはり金持ち学校なのですか?」
「ああ。確かに裕福な家庭の子供が多いだろうが、それはセキュリティーがしっかりしているからだと思う。
あとは、勉強が出来る子や、一芸に秀でている子も居るそうだ。」
「今日行った店の息子さんも、そこの生徒だと言っていたね。」
「旬も知っているだろうが、西園寺財閥の長男もそこの生徒だ。」
「へぇ。そこで顔を売っておこうと思う生徒もいるんだろうね。」
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