繋がり

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 「おじい様、琥珀って…どんななの?」  「高級コールガールの集まりで、彼らの事を通称エスコートと呼ぶ。  外見はもちろん、教養も性技も、全てにおいてパーフェクトな人間にしかエスコートになれない。  エスコートは男女居て、彼らはそこを辞めた後の生活も保障されている。   大概、セレブに気に入られ、結婚…あるいは、モデル、俳優などになっている者もいる。  会員になるには、厳しい審査がある。  その審査を受けるのも、会員からの推薦が必要だ。  私の持っている情報はこれくらいだ。」  「会長…その…花京院家は会員ではないのですか?」  「ああ。私は会員ではないがね、何代か前に会員だった人がいるらしい。」  「そんな前から、琥珀はあったのですか?」 「らしいな。以前、知り合いから推薦しようと勧められたが、興味がないのでな…。断った。」  その言葉に、若い2人は少し残念そうだった。
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