万亀の名

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 池野「幸太じゃないというなら それでもいい。これから話すことを聞いて欲しぃ。」  滝川は、半分呆れながら 「何ですか。」と言った。  池野「もし、万亀の息子に仕返しをしようと思っているなら、それは間違いだ。  悪いのは親父。  幼い和弥君に、クスリを嗅がせ、連れ帰りいたずらをしようとした。  そこに京極がやってきて、和弥君を助け出した。  和弥君は眠っていて、その時のことを全く知らない。  手を付ける前だったおかげで、親父はこの世界から抹殺されずに済んだ。    京極には、感謝しないといけない。  しかし、その後 親父は本当に偶然にも心臓発作を起こして亡くなった。  これが事実だ。」
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