種の歌

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  次に目覚めた時、私の体は半分、泥の中に埋まっていた。 たくさんの足音がする。 たくさんの汚れた靴が、私の兄弟達を踏みつけて行った。 遠く、近く、響く轟音。 暗い空の向こうに、赤く燃える雲が見える。 灰色の煙、火薬の匂い。 海を越えた国境の街。 そこは、戦場だった。 泥を作るのは雨ではなく、赤い、人の血。 たくさんの人が倒れていた。 兵士がいた。 老人がいた。 女がいた。 子供もいた。 誰も、動かない。 誰も、何も言わない。 銃を抱えた男達が倒れた者を踏みつけて進み、そして倒れ、赤いしぶきが雨となって、また大地を濡らす。 私は一人の男の下敷きになり、完全に泥の中に埋まった。 赤く汚れた体で、再び私は深い眠りにつく…。 .
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