第3毒 居合いと解毒と疾風と

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第3毒 居合いと解毒と疾風と

-複合魔技とは- リレイズが行う、他属性魔法を擬似的に行使することができる攻撃手段。 毒属性の練式、念式を土台に空気中の属性マナを組み込むことで魔法陣を完成させるが、この時いずれかの術式、マナの分量のバランスが寸分でも狂えばマナが暴発する。 理論上では毒属性は他属性のマナを組み合わせても、術式の精度が高ければ拒否反応が非常に起きにくく安定しやすい。 しかし、土台が毒属性の術式及びマナであることが絶対条件であり、例えば地属性の術式を土台に毒属性を織り込むことは不可能。 となればもちろん、水属性と風属性といった組み合わせも不可能、ということになる。 相反する火属性と水属性など以ての他であり、無理に行おうものなら確実にマナが暴発し危険を被る。 マナは拒否反応を起こした時が最も爆発的な威力を発揮する為、人1人は余裕で死体と化す。 リレイズは理論を叩き出すのに2年、複合魔技を実現させる為に4年を費やしている。 ちなみに複合魔技はマナの消費を抑える抑式を使用せずとも、毒属性の数少ない利点である燃費の良さもあり、術式破棄をしても比較的軽い負担で使用できる。 この為リレイズは、自身に余りある生体マナが宿っていることもあり複合魔技には抑式を一切用いない。 挿絵:ベル・アークスimage=468060077.jpg
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