第1毒 毒は竜も人も制す

27/27
1766人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
「これ以上何かしらの問題があれば、ここの青の灯火は解散しメンバーは連盟のリストから永久追放されちまう……まだ若い世代の奴等の未来が失われてくのは、年を取った俺からすりゃあ心苦しい物があるもんだ。 それで青の灯火を新たに設立し、この半人前達に任せたんだが……おいコラ、また依頼主に生意気な口を利いたらしいじゃねぇか」 「うっせぇ、どうだって良いだろ」 「どうでも良くねぇんだボンクラが!!」 「がはっ」 ベル少年が再び吹き飛ばされました。 端から見れば、虐待する親と虐待される罪無き子に見えなくもありません。 「阿呆が、そんなんだからお前はいつまで経っても半人前なんだ」 「ち……畜生……」 呻くベル少年の頭には大きなタンコブが。 ざまぁないですね。 「……という訳で、リレイズ。 こいつ達の子守りをよろしく頼む」 「マクラウド殿の頼みとあれば。 このリレイズ・レイズ、ベル少年と愉快(かどうかは知らないけど)な仲間達を調教……いえ、躾して差し上げますよ」 「何サラッと調教とか言ってんだ」 そんなこんなで、私の緋色の炎としての活動がスタートするのでした。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!