魔器

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「……じゃあ魔器の精製を始める。今説明した通りにしてくれれば大丈夫だ」 と、魔法戦闘学を担当する、オスマ・ハセ先生は、風属性の魔法を使い、藍色の歪な形の結晶を生徒に配りながら言った。 入学式を終え、クラスの顔見せも終わり、次に、最初の授業が始まった。 …授業、と言うよりかは、その前準備なのだが。 このステルフィリアス学園は授業の多くを魔法を使った戦闘を学ぶ授業に割り振られているらしい。 その中でも、突出して多く実施されているのが、今行っている魔法戦闘学、それと、この授業の後に行われる予定の使連携学…使い魔との連携して戦うノウハウを学ぶ授業…なのだそうだ。 それらの授業に必須な魔器の精製、使い魔との契約は、早い方が喜ばしいとの事と、出来るだけ早くそれらに慣れて置くと生徒の成長が早まると言う理由で、入学して初日に行われるそうだ。 そんな訳で、現在、俺達一年A組は、第三闘技場にて、魔器精製の授業を受けていた。
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