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彼はその年頃の少年としては珍しく、ギルドに所属しているらしい。
ギルドに所属するとなれば、当然、依頼をこなす。
その依頼が討伐なら勿論の事、素材の採取にも、魔物との戦闘はどうあっても必要になってくる。
そうなると、魔力量の多くない彼にとって、戦闘を補助してくれる魔器は必要だった。
なら、作るしかないと、そう言った経緯で作ったそうだ。
因みに、彼の魔器は双、と言う字が不釣り合いな、左右で大きさが異なる双剣だ。
片方の長く、大きく長い剣は燃えるような紅をしているのに対し、もう片方の小さく短い剣は鋭い翠の装飾が施されている。
基本的な形状、装飾こそ同じではあるが、やはり異質に感じてしまう魔器である。
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