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「・・・なぁ、それは、そうなった本人達にとって幸せな事だったのか?」
「強大な魔力に不老長寿、他者を魅力する見た目・・・。端から見れば、これ以上ない羨望の的だな。だが、そうなった者は、世の中に絶望し、自らの死を望んでいた奴らばかりだったらしい」
「・・・真逆のものが手に入った、か。でも、解んねぇな」
「何がだよ?」
「ああああとヒッティーが勇者と魔王になった理由だ!関係性が全く解んねぇ」
「・・・二人の住んでいた小さな村にも、魔族と化した者が現れ、破壊を繰り返したんだ。村人は村の祠に奉られている神に助けを求めた。
神はその願いを聞き届け、村人の中から魔族を退治出来るだけの強さを持つ者に、更なる力を与えた。
力を与えられたのは、お前の予想通りああああだった。」
「最初の勇者の誕生、か」
「ああ、そうだ。しかし、それを良しとしない人間がいた。
それがヒッティーだ。
ヒッティーは、魔族といえども元人間である彼等を助けたいと願った。だが、その願いは叶わなかった。
ああああが村に出た魔族を退治するところを見た瞬間、ヒッティーは神が意味する“救い”を理解し、神を呪い、絶望した」
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