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「最初の勇者と魔王の名前のせいで、シリアスな話をされても、イマイチそう感じなかったのは気のせいか?」
「・・・気のせい、って事にしとけ。さぁ、次だ次!」
「気のせいか。なら、次は・・・何で俺が人間側に連れて来られたか、だな」
「前勇者アルバレムに聞け」
「死んでるじゃねーか!」
「知ってる」
「なら言うな・・・って、そうだ。魔王と魔王補佐官は、皇魂門から生まれてくる訳だよな?」
「ああ。それがどうした?」
「なら、アルバレムは何で俺だけを連れてったんだろうな」
「ああ、それか・・・。それは、俺が石の姿だったからな。『何だこの石・・・。よく判らない上に変な感じがするな。うん、次期魔王のこの赤ん坊だけ連れてこう』って言ってた」
「お前はその時から意識があったのか?」
「だから、気にするところがズレてるだろうが!確かに意識も記憶もはっきりあったよ!」
「・・・俺には無いのにな」
「魔王補佐官はホントに特殊だから仕方ないだろ」
「もう、4分前に話していた内容すら思い出せないくらい、記憶力が無いんだ」
「それは病院に行く事をオススメする。あと、何でそんなに微妙な数なんだ」
「今年の抱負が“微妙な人生をエンジョイしようぜ!!”だからな」
「そんな人生は絶対エンジョイ出来ない。断言してやる。・・・話が脇道に逸れたから戻すぞ」
「あ、悪い」
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