魔王のための魔界講座

12/17
前へ
/43ページ
次へ
「それじゃ、次だ。ジョブとスキルについて説明するぞ」 「あ、何かRPG的な雰囲気の言葉だな」 「ジョブとスキルはメニュー画面から確認、変更できる」 「!?」 「メニュー画面の開き方は・・・」 「待て待て待て待て!!何サラっと説明しようとしてるんだ!?つかメニュー画面って何だよ!?明らかに存在しちゃならない雰囲気なんだが!?」 「いつかゲーム化しても大丈夫なようにだ」 「ゲーム化って何だよ!?色々目茶苦茶だな!!」 「一々細かいな、お前は。話を進めるぞ。メニュー画面はこれだ」 ラボスは自らの道具袋からあるものを取り出し、シュラウスに提示する。 「これは・・・!」 「能力知覚化魔導具だ」 「いや、これiPa「能力知覚化魔導具だ」・・・いや、だけどさあ「能力知覚化魔導具だって言ってるだろ?」でも、どっからどう見てもi「能力知覚化魔導具だ!!決してiPadなんかじゃない!」もうそれでいいっていうか若干認めてるじゃねぇか!!せめて伏せ字くらいしろよ!」 「○Padに似てない事も無いが、別物だ。判ったな?」 「もう伏せてもおせぇよバカ。ついでに能力ナントカ魔導具とか名前長ぇよ」 「それは持ち主が愛称をつけるから問題ない」 「愛称・・・?お前は何かつけてるのか?」 「・・・まぁ、その、つけてるけどな・・・」 ラボスは完全にシュラウスから目を逸らすと、そのまま沈黙した。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加