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と、本当に様子見だけでさらっとライトニングは消えていった。
因みにガラス玉も補充していた。
「ん~。面白そうなのいないかなぁ~?
特殊っても別に普通より少し魔力が多いくらいの奴ばっかだし~。
ん?」
ライトニングは黒いローブをかぶり読書をしている女子を見つけた。
「ねねねwwwなんで読書なんかしてんの?www
てか、なんで顔かくしてんの?www」
「ん~、色々と事情があるんやわ。」
「そかwww」
「後、周りと少し違うからみんなと一緒に稽古するんは控えとるんよ。」
「ん~、そか。でも一応実力は見せてもらわないとなぁ。『アイスミラージュ』」
鏡面氷のドームがライトニングと女子を覆った。
「は~。見事な鏡面氷どすなぁ。
コレなら周りきにせんでえぇか。」
女子は立つと褐色の肌の太ももを払い、構えを取った。
「じゃwwwまず自己紹介からいこうかwww俺は…」
「ライトニング・イルティス様やろ、そんくらい見ればわかりますわ。
ウチはクレナイ・サカキどす。」
「も~最後までいわせてよwww」
「なんや、最初みた壇上のあんさんよりかなりくだけとりますなぁ。
気安くて安心しましたわ。」
クスリとわらうクレナイ。
「じゃ、まぁ顔も見せて貰おうかな?」
「え?」
揺らめくように消えたライトニングがいつの間にかクレナイの目の前にいた。
クレナイは遅れて気づく。
自分の視界が何時もより良好な事に。
つまり、ローブがはぎ取られていたのだ。
「あんさん、乙女の秘密を無理やり暴くもんやないわ。
あんさん、ウチがなんで隠しとったかわかったやろ?」
クレナイはその名の通り紅色の髪と瞳を持ち褐色の肌に青みがかった文様が描かれていた。
青みがかった文様は入れ墨などではなく元からの肌のよう、その肌はあの魔族を彷彿とさせる肌色だった。
「魔族とのハーフね~www
てか、クレナイってば。」
「なんや?やっぱり気持ち悪いか?
人族の敵か?」
「か~わいwww」
かくんと転けてしまったクレナイ。
「隠してんのもったいな~www」
「なんやあんさん、ずれとりますなぁ。
この顔みるとみんなまず引きますのに。
次に赤い魔族の目をみて怖がりますし。」
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