1章 ~始まりのとき~

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新垣「木下は?」 竹富「ん?さっきまでそこに居たけどな…」 竹富が指さす方は 生徒でいっぱいだ あんなところにいつまでも 居る訳がない もうどこかに行ったんだろう オレは生徒たちを掻き分け、木下を呼ぶ 新垣「木下ー!とこだー!」 10分後 勝負がついたようだ 残されているのは高橋だった オレは高橋の前に立った 結局、木下は見つからなかった 高橋「同情か…?」 高橋「心配するなよ…、今野もケガしたさ…」 新垣「いや、それはダメだろ…。てか何やってんだよ…」 オレは1人で歩けない高橋を連れ 寮の部屋に帰る 高橋「痛い…」 高橋の、汗で張り付いてくる肌から温もりを感じながら、考えた 新垣「なぁ…」 新垣「いつから、オレたちは、こんなふうになったんだ?」
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