いち

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いつもは由那だけしか降りない。 そのため自分でボタンをおさないと通り過ごしてしまうのだ。 誰だろう? と、ふと顔をあげるとあの少年が押していた。 運命!? …んなわけないかぁ。 でも、なんでそこにようがあるんだろう…。 あんな偏屈な場所なのに。 そんなことを考えているうちにバスは目的地についた。 由那は定期を車掌さんに見せる。 「ありがとうございましたっ」 と言うと、由那は前を歩いてる少年を呼び止めた。 「…あのっ!」 少年は振り返る。 突然のことだったためか、怪訝そうな顔をしている。
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