いち

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「どういたしまして。」 と、真面目な顔をして微笑んだ。 それにまた胸がズキュンっ! どうしたんだ?私の胸は… そんなことを考えながら由那は呆然としてしまった。 「それだけ?じゃあ俺はこれで。」 少年が踵を返そうとしたとき、私はとっさに引き留めてしまった。 手は少年の服の袖を掴んでおり、由那は焦る。 「いや、これはっ、その…」 由那は冷や汗をかいていいわけを考えようとした。
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