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舞台になる町の名は、姫神区(ヒメガミク)湖南町(コナミチョウ)
この町は、他の町よりも武装神姫で盛り上がっていた。
町を見渡せば、老若男女、色んな場所で神姫バトルが行われていた。
美咲「スゴいですね。外でもバトル出来るんですね。」
上空から人気の無い所に転移していた美咲と裕は、町を歩いていた。美咲は、神姫バトルを興味深そうに見学していた。
裕「あぁ。外でバトル出来るよう、『ビジュアライザー』って言うバトルフィールド発生装置があるんだと。それには、外で誰でも使用出来る『設置型』と、個人で持ち運び可能な『携帯型』があるらしい。」
そんな美咲を見ながら裕は、美咲に説明しつつ自身も神姫バトルを見物していた。
そんな裕は、変身魔法により本来の姿である青年の姿になっている。
そんな事を話している内に、歩みを止めていた二人が再び歩き出す。
美咲「成る程。・・・それで、裕。最初はどうするんですか?」
裕「最初は、住む場所を確保・・・したいんだけど、この世界には元から俺達は存在していない。つまり戸籍なんかも存在してない。だから、最初は戸籍とかを作る事からだな。」
美咲「裕、軽く言ってますけど、戸籍を作るなんて事」
裕「大丈夫、大丈夫。・・・おっ、見つけた。」
そう言って裕はとある建物の前に立つ。そこは、俗に言う『マン喫』と呼ばれる物であった。
美咲「ここは、マンガ喫茶ですか?」
裕「あぁ。・・・まぁ、入ろうか。」
そう言って二人はマン喫に入り、カップルシートと呼ばれるカップルなどが利用する個室に入った。
中には、パソコンやテレビなど一通りの物がある程度揃っていた。
美咲「はあぁぁ、マンガ喫茶なんて初めて入りました。しかも、初めてが裕とのカップルシートだなんて・・・うふふ♪」
マン喫に入ってから、美咲のテンションが上がりっぱなしで、裕の腕に抱き着きながら浮かれていた。
裕「嬉しいのは分かったから、少し落ち着いてくれ。・・・取り合えず、早速作業を始めようか。」
そう言って裕は通信端末を取り出し、それをパソコンに差し込み、キーボードに文字を入力していく。
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