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「意外とおもしろいんだなー!そういうやつ、俺好き」
と、私に言った男に
告白したら
「わりぃ。彼女いるわー!…てか、クリスマスだからって焦りすぎだろー!!お前なら彼氏すぐできるって、ファイトー!」
と、言われた高校1年のクリスマスイブ。
その後、学校では平然を装ったが
もちろん家に帰れば何かに解放されたかのように
「うわぁぁぁぁぁん!!」
一人、泣いた。
どんなに大声で泣いても、高校になって一人暮らしをしてるため誰も励ましてくれない。
「いいもん…励ましてくれる人いなくていいもん!」
とは言いつつ、やっぱりどこかさみしいのは隠せない。
中学でも彼氏ができなかった。だから高校では彼氏とイチャイチャライフが理想だったんだ。
高校に行けば彼氏ぐらいできるだろう、と思っていた私を殴りたい。
そんなのはデタラメだ!…と。
「せめてさぁ、せめて…」
私は窓から見えるクリスマスのイルミネーションを見ながら願った。
「サンタさん…いい子にしてたんだからさぁ…彼氏くださいよ…」
可哀想な言葉を吐き捨て、私は部屋の明かりを消し眠りについた。
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