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外はクリスマスのイルミネーションだらけだった。昨日まではそのイルミネーションを見るたびにイライラしていたが、今は違う。
私と手を繋いでいる未来の彼氏、時哉(トキヤ)と一緒だから。
名前はさっき聞いた。
すっかり名前を聞く
タイミングを失っていたが、
私が彼を呼ぶとき不便そうに
してるのに気づいて
くれたのだろう。
「ねぇ!時哉!次あっち行こうよ!」
「時哉ー!まだぁ?次はそっち行こうよー」
「とーきーやーくーんー!」
私はその名前をいいように利用してワガママを言った。
彼は嫌そうな顔なんて一つもせずに私のワガママに付き合ってくれた。
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