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そのせいで、空はもう真っ暗。イルミネーションをさらに輝かせる闇で覆われていた。
「こんなに付き合っちゃってもらってごめんね」
「あ、全然大丈夫だよ。僕はそれ以上のものを君からもらってるしね」
時哉は少しさみしそうな顔をしながら私の手を優しく握った。
雪が降り始める。
白い雪と色とりどりのイルミネーションがさらにクリスマスの雰囲気を輝かせる。
「懐かしいなぁ。白い雪なんて何年ぶりだろ」
「え?どういうこと?」
「未来では、白い雪はもうないんだ。カラフルな雪ばかり降ってるよ」
「カラフルな雪か…いいね。未来が楽しみだなぁ」
「僕は白い雪が好きだよ。まだ白い雪だった頃のほうが君との思い出が深いから」
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