念願の…

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「なっ!?」 何で沖田さんがこんなに驚いてるかって? そんなの、出された刀掴んじゃったからに決まってるじゃん。 「沖田さん、少々土方さんとお話があるので、せきをはずしていただけませんか?」 予想外って顔してるけど、 切るつもりで向けただろうに、 何でそんなに驚くかな? 「総司、外出ろ。」 「土方さん!?」 「こいつは今、なんももってねぇんだ。 例えこいつが、なんかしてこようが、負ける気はしねぇよ。 だからでてろ。」 「…分かりました。」 沖田さんは少し考えたあと、部屋から出ていった。 「血。でてるぞ。」 「あぁ。こんなの唾つけとけばなおります。そんなことより、貴方にはこれから話すことを聞いてほしいんです」 「…話して見ろ。だがな、ちょっとでも怪しいことしやがったら」 「どうぞ斬ってくださってかまいません。見ての通りいま、僕は何の武器も持っていませんので、 簡単に殺せますよ?」 「…話せ」
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