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一方、沖田と優の試合を見ていた面々は、二人の殺っ気がすごいのにも関わらず、楽しそうにやっている姿をただただ唖然としてみていた。
「土方さん、あいつなにものなんだ!?」
「あの総司とやりあうなんてな…」
短髪と長髪のあいだくらいの頭に長身で槍を持っている原田と、
短髪でがたいのいい永倉が口々に言う。
「何者もなにも、ただの入隊希望者だろうが」
正直なところ、土方も優の強さには面食らっていた。
あれだけの大口を叩いたのだから、
多少は剣が使えるのであろうことはわかっていたが、
この組のなかで1、2を争うほどの腕の持ち主である総司と、こうもやりあえるとは思っていなかったのだ。
「こりゃあ、本当に守れるかもな…」
土方の呟きは誰の耳にも届かなかった
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