入隊

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「土方さん、沖田と東雲です」 「入れ。」 あれ、今回は真面目に入るんだな~ 「失礼します」 なかに入ると、さっき道場にいた幹部のひとたちも勢揃いしてる。 先ほどはきずかなかったが、あの、近藤勇もいるようだ。 写真で見た通り、凄くいかつい… ひとまず座ってから話始めたのは近藤さんだった。 「俺はこの浪士組の局長を努めている近藤勇だ!東雲、俺はさっきの試合をみて、お前はまだまだ伸びる!そう確信したんだ!これからもここで、腕を磨いてくれ!!」 「はい!!!」 この人が、近藤さん… 見た目は確かに怖いけど、どこか暖かみを感じる。 沖田さんがこの人にひかれたのも、 ちょっと分かるなぁ… 「む…いいですね、近藤さんに誉められるなんて…」 全国の皆さん、大変です! 沖田さんが拗ねていらっしゃいます! 「総司、そうすねるんじゃないぞ!!」 そういって近藤さんは沖田さんの頭を撫でています。 そして、沖田さん、にやけています。 「ゴホン。」 土方さんの、わざとらしい咳払いで、場が静かになった。 いよいよだ。 「近藤さんや、他の幹部達と話し合った結果、 東雲優。 お前には、」 沖田さんの隊、沖田さんの隊! 「総司の隊にはいってもらう。」 「はい!!!」 さすが土方さん! 話がわかるお人だね! 守るからには近くにいないと♪ 「東雲さん、これからよろしくお願いしますね!」 「はい!!!精一杯頑張ります!」 「じゃあ、入隊するとこもきまったんだ。これをやんねぇとな。」 そういった土方さんが出してきたのは、浪士組の一員であることの証である、 浅葱色の羽織と鉢巻だった。
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