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ブンッ
刀をふってみると、いままで握ったことはないはずなのに、すごくてにに馴染んだ。
「長さも、重さも、ちょうどいいです!
ご主人、この刀、売ってくださいませんか!?」
「売るなんて、とんでもねぇ。どうか、もらってやってくだせぇ!
刀も、それを一番必要としてくれてる人に使われた方が幸せでしょう」
「ありがとうございます!!」
「さっきも言った通り、拾ったもんなんでね、こいつにゃあ、名前がないんでさぁ。
どうか、つけてやってくだせえ」
名前…か。
もういちど、自分の手元にある刀に目を落とす。
真っ白に銀の装飾があり、雪を連想させる。
「雪華…」
「ほお、雪華ですかい。いい名だ。
大事にしてやってくだせえ」
「はい。」
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