念願の…

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あれ? 此処何処? いつもの昇降口を想像していたのだから、開けてすぐにお寺にいたら、流石に焦る。 「…お寺、だよね?」 一万歩譲って、寺にいることはまぁいいとしよう。 でも、此処は何処の寺であるのか、 把握しないことには帰るに帰れない。 (取り敢えず、 お寺の回り、回ってみようかな…) ちょうど今いるところは門らしきものがないので大方裏側であろう。 正面に回れば、寺の名前も分かるだろうと思い、 正面側にいこうと思った。 「もーいーかい!」 「?」 歩き出して数歩で、日との声がした。 どうやら子供がこの寺の境内で遊んでいるようだ。 少し早足で境内と思われる場所に行ったら、数人の着物姿のこどもと、凄く綺麗な人がいた。 っていうか、その前に、着物!!?綺麗な人は刀持ってるし!! 今日は七五三か何かだったかと、考え込んでいると、 「そこの君、 君も一緒にかくれんぼしますか?」 綺麗な人に声をかけられた。
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