念願の…

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「え?」 回りを見渡しても自分以外の人は見当たらないので、多分僕を誘っているのであろう。 「やりましょうよ!かくれんぼ!」 「やろーやろー!!」 「楽しいよ!!」 綺麗な人の言葉に便乗して、 子供達まで誘って来るので、断るに断れず、 「じゃあ、よろしくお願いします?」 「やったー!!」 「じゃあ、やろー!!」 始まったかくれんぼは思いの外楽しくて、 高1にもなってはしゃいでしまった。 日もくれてきた頃、 あの綺麗な人が遅くなってきたからもう終わりにしようというまで、日がくれていたのにも築かないほどだった。 「楽しかったですね~」 「うん!!また遊んでね!宗次郎!!」 「いいですよ~。また遊びましょう!」 美人さんと子供。なんと微笑ましい光景であろう。 ・・・ まてまてまて! 今あの子供、 綺麗な人のこと、"宗次郎"って呼んだ!? 綺麗な顔立ちに、着物姿。腰にある刀。 寺で子供達と遊んでいる。 にわかには信じがたいが、これが本当だとすれば、全てに納得がいく。
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