ユグドラシル大陸

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この戦いのモデルはスターリングラードの戦い(ウラヌス作戦)です。 この戦いは皇国軍の帝国侵攻作戦の最大の要所だとといえる。 なぜなら国力で帝国と比べて大幅に劣る皇国が勝利するには短期決戦しかありえず、それを実現するには開戦からなるべく早く首都であるエーリューズニルを陥落させる必要があったからだ。 皇国軍上層部は帝国軍は主戦場である大陸中央に主力を送ると考えて、国内に戦力の少ない状況なら短期決戦を挑めば勝てると踏んでいた。 しかし、帝国は皇国の参戦を知ると、将来の南下政策の妨げになる皇国を排除できるチャンスと考え、主力を対皇国戦線に送り込んだ。 そのうえニブルヘイム帝国皇帝エアハルトは皇国は短期決戦を挑んでくると予想しており、それがわかった上で皇国軍に悟られぬように迎撃部隊にはわざと負けてもらい、エーリューズニルに皇国軍を誘導した。 皇国軍はまさか自分たちが罠に陥っているとも思わずエーリューズニルに攻撃を開始した。 帝国軍はこのとき主力部隊をエーリューズニルから離れた場所に展開させておいた。
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