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自動販売機から煙草を買って、ついでに缶コーヒーも買って喫煙所で煙草に火をつけた。
ゆらりゆらり立ち上る白い煙を見ていたら、別れ際に会った柚茉を思い出した。
俺の家のソファーで、膝に柚茉を座らせてあの小さな唇を堪能した日。
火照った顔を隠すように俺の胸に凭れて、少し不貞腐れた柚茉の姿。
『…もう…キスばっかり…』
『当たり前だろ。柚茉の可愛い唇も身体も心も俺のモノなんだから。俺がいない間寂しくないように、たっぷり心と身体に刻みこんでおかないと』
そう言えば、沸騰するほど真っ赤になって…
恥ずかしさを隠すように、ぎゅうぎゅう抱き締めてきた。
そんな可愛い事されて、俺が黙ってられる訳はなく…
時間ギリギリまで柚茉を堪能したが。
…柚茉に逢いてぇ
寂しくないように、出来るだけ電話やメールはしていたがそれでも…
寂しいのは俺だけじゃない筈だ。
後はクリスマスライブだけ。
その後のパーティーなんか知らねぇよ。終わったらそっこー柚茉に逢いに行くんだから。
柚茉…
もう少しだけ我慢しろな。すぐに行くから…
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