星降る夜に願いを込めて…

9/24
571人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「あら!美羚、相変わらず辛気臭いわね!そんなんじゃ柚茉ちゃんに逢わせてあげないわよ!おーほほほ!」 「……(ピキッピキッ!)」 「「「(だから何で刺激すんだよ!)」」」 更に眉間にシワを増やして、冷酷なオーラを醸し出す美羚に彼らは… …部屋の隅に避難した。 「…何だ、この異様な禍々しい空気は」 扉を開けたまま固まる大輔は、目の前の光景に瞬時に理解すると… …扉を閉めた。 「「「逃げんなよ!」」」 あー…まじうぜー! 何なんだよ!何で俺には逢わせねー癖にテメーが逢うんだよ!可笑しくねぇか!?明らかに可笑しいだろ!俺の柚茉だぞ!誰が魔王の娘だよ!図々しいにも程があるだろ!俺の天使を穢すんじゃねぇよ!ふざけんなや!← 苛々と煙草を吸おうと箱を開けると、もうなかった事で更に苛々が募り舌打ちした。 箱をグシャリと握り潰してゴミ箱に放りなげると、立ち上がる。 その際、部屋の隅にいた虫共がビクリと反応したが… 無視して控え室から出た。 「……こえーよ」 「からかって遊んでいるよね、確実に」 「…悪趣味」 ,
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!