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「あら!美羚、相変わらず辛気臭いわね!そんなんじゃ柚茉ちゃんに逢わせてあげないわよ!おーほほほ!」
「……(ピキッピキッ!)」
「「「(だから何で刺激すんだよ!)」」」
更に眉間にシワを増やして、冷酷なオーラを醸し出す美羚に彼らは…
…部屋の隅に避難した。
「…何だ、この異様な禍々しい空気は」
扉を開けたまま固まる大輔は、目の前の光景に瞬時に理解すると…
…扉を閉めた。
「「「逃げんなよ!」」」
あー…まじうぜー!
何なんだよ!何で俺には逢わせねー癖にテメーが逢うんだよ!可笑しくねぇか!?明らかに可笑しいだろ!俺の柚茉だぞ!誰が魔王の娘だよ!図々しいにも程があるだろ!俺の天使を穢すんじゃねぇよ!ふざけんなや!←
苛々と煙草を吸おうと箱を開けると、もうなかった事で更に苛々が募り舌打ちした。
箱をグシャリと握り潰してゴミ箱に放りなげると、立ち上がる。
その際、部屋の隅にいた虫共がビクリと反応したが…
無視して控え室から出た。
「……こえーよ」
「からかって遊んでいるよね、確実に」
「…悪趣味」
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