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「苺~」
響子が苺の部屋に入ってきた。
「なに?」
「あのさ、私と苺って視力同じくらいだったよね?」
「う、うん」
そう、苺も私と同じくらい近視が進んでいるのだ。
「苺のメガネ借してくれない?」
「え?メガネ持ってないよ」
「前もってたじゃん」
「あれ古くなったから捨てたよ…」
「えー。明日の授業見えないじゃない…」
「んー。なら私の使い捨てのコンタクトなら上げるよ」
「コンタクト?コンタクトは眼科で処方箋をもらわないと…」
「なら、明日の学校の勉強遅れちゃうよ」
「…」
ーこうして、私のコンタクト人生が始まったのであるー
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