第一話 割れたガラス

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響子は全力で階段を駆け上がった。 「教室が五階って…遠いよっ」 そう息を切らしながら階段を上る。 急な運動でビン底メガネが曇る 「もうっ…曇ったら何も見えない…じゃないゼェ…」 やっとの思いで四階に辿り着く。 「ハァあと…ゼェ…一階だ…」 あまり体力のある方ではない響子にとって五階は大変な運動だ。 それでも勉強の為と、一気に階段を上る。 一段、一段 駆け上がり 「よっし…着いた!」 そう叫んだ、その時 ドン…
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