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「今回はどうだったの?」
〝通常通り。と言いたいところだが・・・増えている〝
緋紗奈は後ろを泳いでいた紅夜に問いかける。
両者とも険しい顔で目を合わせることなく会話する。
「そう・・・」
溜め息をつくと味噌汁の具が入った鍋の中に味噌を溶かす。
〝遅かれ早かれ、と言ったところだな〝
紅夜はふよふよと壁に設置されているツボの中に入る。
忍び魚の巣はツボなどの暗くて落ち着くところが理想である。
〝まだ緋蘭には早い。では我は少し休む〝
そう言うと紅夜はツボの中の闇に溶けていった。
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