第2章

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それから三日が経った、今日は終業式だった。 学年全体の友達や知り合いに情報提供を求めたが、決定的な情報は全くなかった。 「達哉くん、なにか情報あった?」 帰りの電車で岬が聞いた。 「何にも。事故があったのは終戦直後で正しいらしいってことだけ」 終戦直後ということは、今からもう65年以上も前のこと。友達が誰もはっきりした情報を持っていないのは、当然のことかもしれない。 「図書館とか図書室では?」 「混乱で埋もれてしまったんかな。町の歴史書にも発生年ぐらいしか書かれてない」
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