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「まず、夢は叶いましたか?」
(一応。)
信憑性なんかどこにもない。
「次!家族を大切にしてますか?」
(ずっと一緒に暮らしてるよ。)
ドッキリにしては芸が細かい。
「後…永遠の愛を信じてますか?」
(え……?)
でも、その時の私には彼女からの手紙に――
「ウチは永遠の愛あると思うで!そう信じてるから!」
(……はい。)
――返事をしないとイケナイと、思った
「それと……もっと笑え!顔怖いから!あはははは、じゃね。」
そこで手紙は終わっていた。未来に出せる手紙なのに、過去の私からの手紙はなんとも呆気ない終わり方だった。
(そうだ……今日は私の誕生日だ。)
(28歳か…老いたなぁ。)
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