早く見て!

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 高校に着き校舎を見て、まず懐かしい記憶に胸が熱くなった。興奮や不安、期待、緊張色々な感情が混ざり合い、手の平に汗がにじみ出る。  ふと、後ろから視線を感じ後ろに目をやると背の高い青年がこちらに向かってくる――上松だ。上松は友人である、同じゼミナールのメンバーでいつも一緒にいる。彼は、いや奴は同期と思えない程大人っぽくて、何故か年下の女子や年上のお姉さまにまでキャーキャー言われているご身分である。
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