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ねぇ、どうしてなの?わたし達友達だったじゃない。もう……、誰もわたしを輪に入れてくれない。
ねぇ、どうして無視するの。肩を叩いてもどうして振り向いてくれないの?
わたし、寂しいよ……。
ああ、でも一番酷かったのはあれね。
朝、わたしの机の上に菊の花の一輪挿しが挿してあったこと。
あの時はついカッとなって花瓶を床に叩きつけちゃったのよね。
その時は賑やかだった教室が一瞬だけ静まり返って、全員わたしに注目したわね。
だから、「なんでこんな酷いことするの!わたしがあなた達に何かした?」ってつい叫んじゃったわ。
でも誰も答えてくれなかった。
変わりに何人かの女子達が無言のまま花瓶の破片を拾って、雑巾で濡れた床を拭いて、菊の花を窓に投げ捨ててくれた。
皆さ、わたしを苛めて楽しいの?
人を苦しめて、罪悪感を感じないわけ?
分からないの?裏切られたこの悲しみをさ。
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