次男。その名も豪輝。

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頬がなんだかズキンと痛む。 周りは暗かった。 座っていたので立ち上がろうとしたが、何かで押さえつけられているようで立ち上がれない。 仕方なく、もっと周りを観察することにした。 まず、なにかいい臭いがした。 洗剤の匂いかな? 目を凝らすと、なにやら人の影みたいなのが見えた。 怖くなって目を閉じることにした。しばらくして、階段を登るような音がして、その音が近づいてきた。 キィーと音がした。 瞼を閉じているけれど、少し明るくなった気がしたから、目を開けてみることにした。 実際外は明るかった。 外には見覚えある顔があった。 お兄ちゃんの彼女だ!
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