プロローグ

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さて、この物語の舞台について話すか。 日本国北海道上川総合振興局旭川市。ピーク時には人口三十六万人が居た北海道第二の都市。北海道東北六県合わせても三番目の人口だ。 旭山動物園ですっかり御馴染みになったこの街だが、観光客は此処のみに集中している。他にも魅力が有ると俺は思っている。 お米は美味い。大雪百万石何て言うらしい。 酒造りが三つある。 美味い菓子店が何軒も有る。 俺はこの街で生まれ育った。 こんな所かな? 四方を山や丘陵に囲まれている。東に聳える大雪と十勝岳の山々、市内を横切る日本第三位の大河の石狩川、長い冬の雪と寒さ。小さいころから見て、感じて生きてきた。自然はとても良い。 さて、最後にこの物語を彩るバンドについて紹介だ。 旭川出身の五人編成のバンドで、1980年代一世を風靡した。 俺はそのバンドのファンでね。勿論ボーカルがソロで出した曲も好きだ。愛着は周囲が呆れるくらいかな。 ハイセンスで高度な演奏、卓越したボーカル、繊細なメロディ。どれをとっても素晴らしい。 俺は趣味でギターをやってて、その曲を良く弾いてる。少々難しがね。 さて、無駄な前置きは此れ位にして本編に入ろうじゃないか。
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