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「ちょっと、心配だよね。」
彼は外部からやってきた人間だ。持ち上がりの僕でさえ、戸惑ったこの学園の習慣に、なれるのはやはり難しいだろう。
過激派の連中に温情なんて言葉はないだろうし、確実に彼は悲惨な目に会うんじゃないだろうか。
悶々と考え込んでしまった僕に、桜庭さんはふっと、
「星は、優しいんだな。」
と、微笑(わら)った。
暫く寮までの道を歩いていたが、急に校舎へ忘れ物をした、と桜庭さんが言ったので付いていこうかと言ったけれど、断られて、結局その日はその場で別れ僕は校舎へと早々に戻った。
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