story1

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ようやく終わった4限に、今まで溜まっていたものを全部吐き出すように息を吐きながら伸びをした。パキポキと骨の鳴る音がして苦笑してしまった。 さてと、これからどうしようか。購買は既にやっているだろうが、購買まで行っている間に、満員電車の如く混んでしまうだろうし。やっぱり、多少高くても、距離の近い食堂にするべきか。あそこなら、混む時間は、多少遅いんだよな。 教室を出て、足早に廊下を歩いていく。 悲しいことに、僕の身長は男子高校生の平均よりもかなり低く、人混みに入ると潰れそうになってしまう。 そうならない為に、食堂へ急いでいたのだが。 「あ、星。ちょっと手伝ってくれないか。」 こりゃ、昼ごはん抜きも考えなくちゃいけなさそうだな………。
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