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エピローグ
飯塚衣露里になった時。
それはもちろん結婚式で。
渡された指輪は、水晶。
雅司:
川上村原産の水晶だぞ。
俺が探してきたんだ。
雅司が採掘した原石を加工した水晶の指輪は、衣露里の薬指に輝く。
雅司の言葉に感動して、キスをする衣露里。
奇跡はその後も続く。
今、私の手の中には小さいな命が抱かれている。
私と雅司君の奇跡の原石。
私たちはその原石を「星菜-せいな-」と名付けた。
そして
雅司:
衣露里。
こいつも今日からうちの子だ
そういって雅司が連れて帰ってきたのは、小さいふわふわの川上犬。
衣露里:
えっ、どうして?
雅司:
前から申請してたんだよ。
衣露里、一緒に住みたいっていってたから。
衣露里:
うっ、嘘……。本当に?
雅司:
しかも驚け。
コイツ、生まれた日、星菜と一緒なんだ。
そしてその子は、星菜の妹になるべく、晶菜-あきな-と名付けられた。
素敵な素敵な奇跡。
その奇跡の一つ一つに、私は心から伝えたい。
あなたにあえて良かった……。
終わり
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