羊は近寄る

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 声に耳を傾けながら、わたしもペットボトルに口をつける。 「…瀬尾も、ね、とものこと好き、なのかな、と思った。」  どくん、と心臓が跳ねて。 「おかしな瀬尾に会ったのが、ともが田崎くんと帰った日。それを目撃してたみたい。」  また別の意味で、どくん、として。  …見られてたんだ。 「ね、とも。瀬尾と何があったの?」
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