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「ん?なんで?」
「いや、ちょっと買いたいもんがあってさ、ついて来てほしんだよなぁ」
今は6月間近。そろそろ妹の誕生日近いんだよな。
え?妹?いるよ?
今中学2年生で、思春期真っ盛りだ。
俺にいないと思ったか?
いるんだなこれが。
「えー?涼介と行けばいいんじゃない?
あたしが行ってもなんもできそうにないよー?」
「いや、俺今日女の子とデーtーー」
「いや、涼介はいいや。
妹の誕生日近いからさ。
やっぱ女の子には女の子がいいかなと思ってさー」
俺には女の子の気持ちとかわからんし
女の子には女の子でしょ。
確か、仲良かった気がするし。
「あー、葉奈ちゃんの誕生日かー。
でも最近はあんまり会ってないからなー…」
あれ、そうだったかな…。
小学校くらいまでは姉妹のように仲良かったはずなんだけどなー
おかげで俺までコイツと仲良くなっちゃったからなー
「そーだっけー?
小学校くらいまでは仲良かったよね?」
「そうだねー。
小学校くらいまでは仲良かったけど
中学に上がってからあんまり機会なかったからなー」
「そうかー…
そうだよなー」
「お取り込み中申し訳ないんですけどそろそろ急がないとあれなんで
ほら、クラス一緒なんだし
一緒に次行きましょうよ?」
俺と林がくっちゃべってると、涼介が珍しくダルそうに入ってきた。
「それもそうね。
じゃあ龍、とりあえずついていくだけついていってあげるから
放課後一緒に行こう。」
「おー、悪いな。助かるわー。」
いやー、ほんと助かる。
最近妹も女っ気が出てきて
兄貴の俺でもいまいちよくわかんねぇんだよなー。
「あんまり期待しないでよね?
もうしばらく会ってないんだから。」
俺が林の言葉にホッとしてると林は不安そうにして、言ってきた。
「大丈夫大丈夫!
じゃ、めんどいけど行きますかー。」
「はぁ、やっとか…。
お前らカップルが構ってくんないから
寂しかったぜ…。」
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