銀色の雨

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3月中旬のある日のことでありました。 アタシたちは、いつものように、フロ屋さんの1日のお仕事が終わりまして、遅い夕食を食べていた時でありました。 今日の夕食は、おかみさんのお手製のミソチゲ(韓国鍋)でありました。 「わあー、今日はミソチゲだ。」 「めっちゃおいしそうだね。」 男性従業員さん二人は、ミソチゲができるのを待っていました。 ちゃぶ台の上に置いているカセットコンロの上に、ミソチゲを煮込んでいる土鍋が載っていました。 鍋のふたの穴から、白いゆげが吹き出していました。
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