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優と奏太の会話を見て、ほのぼのと眺める人が二人。一人は、優を実行委員に誘った寺内 結衣。もう一人は、この学校の生徒会長である、絹沙 織姫。
織姫は片目を隠している眼帯を外しながら
「あの二人、本当に仲良しだよね~ね、結衣ちゃん!」
碧眼を晒した織姫が、結衣を見上げるように言う。
「そうだね……。 誘って正解だった。」
「……うん? ま、来年のこととか、他にも色々あったんだけどね~」
「……来年?」
「――まだ言っちゃいけないことだったです!?」
しまったと言わんばかりに両手で口を塞いぐ織姫。それを追撃するように結衣は問い詰めていく。
「え、えっと……あ! もう始める時間だから、司会に行ってくるね!」
「あ! こら、待ちなさい…!」
慌てて席を立つ織姫に向かって、結衣は声を荒らげる。
「結衣ちゃん、一つ忠告。」
「それよりも早く説明――……」
「……あまり騒ぎすぎない方がいいよ。凄い目立ってるから。」
「え!?」
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