文化祭Ⅰ

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優と奏太の会話を見て、ほのぼのと眺める人が二人。一人は、優を実行委員に誘った寺内 結衣。もう一人は、この学校の生徒会長である、絹沙 織姫。  織姫は片目を隠している眼帯を外しながら 「あの二人、本当に仲良しだよね~ね、結衣ちゃん!」 碧眼を晒した織姫が、結衣を見上げるように言う。 「そうだね……。 誘って正解だった。」 「……うん? ま、来年のこととか、他にも色々あったんだけどね~」 「……来年?」 「――まだ言っちゃいけないことだったです!?」  しまったと言わんばかりに両手で口を塞いぐ織姫。それを追撃するように結衣は問い詰めていく。 「え、えっと……あ! もう始める時間だから、司会に行ってくるね!」 「あ! こら、待ちなさい…!」  慌てて席を立つ織姫に向かって、結衣は声を荒らげる。 「結衣ちゃん、一つ忠告。」 「それよりも早く説明――……」 「……あまり騒ぎすぎない方がいいよ。凄い目立ってるから。」 「え!?」
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