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「――みなさん、いよいよ明日から文化祭が始まります。滞りなく文化祭を進行していくために、今日の前日準備への協力。おねがいします。」
緊張の解けた優が壇に立って挨拶をしてから、資材・機材をどこに運ぶか。運んだ機材の組み立て方などの説明が進んでいく。
「いや~やっぱり優ちゃんは凄いね~あんなに緊張してたのに。本番に強いタイプなのかな?」
「……ホント。織姫の人を見る目には感心するよ。」
「お?もっと褒めても良いんだよ?」
「調子に乗らない!」
「あいたぁ」
会長席で行われているコントの内容が優に聞こえるはずがなく――
(……これなら、来年の生徒会活動も大丈夫そうだね)
――織姫の考えも、当然分かるはずもなかった。
(*画像は、蒼穹の波紋さんに描いて頂きました。ありがとうございます!)
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