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「じゃあ、ゲームに参加してみるか?」
監督の年齢詐欺から一時間後、監督がいきなり横で見学をしていた俺に言った。
「ゲームですか?」
困惑気味に答えた俺にそうだよと言いながら、ホイッスルを鳴らした。とたんに練習中のやつらが素早く集まった。
「これから、ゲームを始める。チーム分けをする。平良(たいら)お前白のキャプテンな。」
監督が名前を呼ぶと小さくはいと返事をしながら一人の小6くらいの男子が出てきた。
「じゃあ、これが白チームな。平良、カズ、チカ、ユウヤ、陵がメンバーな。」
どうやら、陵は白チームらしい。
そんなことを、思っていると今度は、違うチームのキャプテンを呼んだ。
「じゃあ、黄色チームは源元(みなもと)がキャプテンな。」
そして、4番のビブスを渡す。
「じゃあ、黄色チームのメンバーは源元、かな、サイ、キイ、そして隆。お前らがビブスチームだから。」
そう言うと、黄色チームのビブスをみんなに手渡した。
「じゃあ、さっさとゲーム始めるぞ。」
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