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心臓がうるさいくらい、ドキドキしている。
寒い冬だけど、手だけは温かい。
いや……ちょっと熱すぎて手汗がやばそう。
心配とドキドキが混じりあって私の心は複雑だ。
何より、私達が付き合ってから数ヶ月たったのに慣れないのもどうかしている。
「なぁ……」
なんて、そんなことを考えていると、爽汰が話しかけてきた。
「何?」
首を傾げて見ると、私の大好きな笑顔で爽汰がこちらを見ていて。
夜でも街灯が爽汰の顔を照らしてくれるから分かる。
思わず私は、ドキッとした。
「好き」
「!?」
と、予想外の言葉。
驚き過ぎて、声が出なかった。
おまけに、私の顔は真っ赤だ。
恥ずかしい……。
「ははっ顔真っ赤」
からかうようなその言葉に私は、
「うるさい」
と言って、真っ赤な顔を爽汰に見えないように顔を背けた。
今度は手だけじゃなくて、顔も熱くて夏みたいに感じる。
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