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嫌い.
嫌い.
大っ嫌い.
こんな薄汚い奴らも.
そんな奴らに囲まれてる私も.
こんな偽りの名前も.
「…………………ょ.」
「あ?」
「我が名は!英国王ウィンドル・ウィルクが父 ウィンドル・アンタレス!!」
怒りにも似たこの憎愛が溢れ出た時それは棘に隠される.
雨に濡れた髪から滴る水が声を震わせる涙を隠す.
発砲音は、土砂降りの雨に掻き消され私を邪魔する3人の男は全員その場に倒れていた.
「誰が……泥棒猫よ………………」
「リゲル様!?」
家紋のついた馬車を見た途端足の力が抜けて私は気を失った.
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